外装塗装の色選び
外壁塗装においては色選びは、塗料グレードに並び最重要項目であることは間違いありません。特に外壁の色は目に見える分、そのセンスも問われるため、選ぶのが難しいものです。
外壁塗装は一度塗ってしまうと次の機会までおおよそ10年ほどあります。気に入らない色になってしまうと、その期間我慢して過ごすしかありません。やり直した場合は数十万円かかってしまう場合もあり、絶対に失敗できないプレッシャーがあります
ここでは外壁の色選びについてお話します。
目次
色選びの注意点
落ち着いた色を選ぶ
「家に個性を持たせたい」と考えている方以外は、無難な落ち着いた色を選ばれた方が良いでしょう。派手な色合いにした場合、施工したその時はよいでしょうが、しばらくして後悔しても、おおよそ10年ほどはその色で過ごさなければなりません。
落ち着いた色であれば、飽きがくることもないでしょうし、周囲との調和もとれ、バランスが良いです。
汚れにくい色を選ぶ
汚れが目立つ色を選ぶと、掃除などのメンテナンス作業が大変になります。汚れがどんどん進んでしまうと、見た目がよくないので、結果、他の色より早く塗り直しをすることにも成りかねません。一般的には原色に近い色や白・黒などコントラストが高い色が、汚れが目立ちやすい色になります。汚れの色に近い中間色は、逆に汚れが目立ちにくいです。
周りと調和している色を選ぶ
自分の家を中心に、両隣・前後の家の外壁を確認してみましょう。ご自分の家の外壁を塗り替えたときに、違和感がないか、浮いていないかイメージしてみてください。近所を観察すると、どのような色の外壁が調和し、どういった色の外壁が浮いてしまうか、見えてくると思います。散歩でもしながら、良い例・悪い例など観察してみると良いでしょう。
実際に塗った家を見る
自分が希望する色が決まったら、可能であれば実際にその色を使った現場を見ると良いです。色見本や塗り板は、塗られた面積が小さいため、外壁のような大きな面積で塗られるとイメージが変わるかもしれません。実際に外壁に塗られた家を見ることができれば、かなりイメージに近づけます。その場合、色以外にも汚れがないか、色あせがないか、耐用年数に対して劣化がないか、塗りムラや塗残しがないかなどもチェックしてみてください。
最新の人気色をチェック
ご自身のお家の色を決める前に、最新の人気色をチェックしてみましょう。
最近人気のカラー
1.ベージュ系
2.ホワイト系
3.グレー系
4.ブラック系
5.ブラウン系
6.イエロー系
7.グリーン・ブルー系
8.ピンク系
ベージュは定番で人気の色です。やや黄色を含んだ明るさと落ち着いた雰囲気が合わさったバランスの良い色です。周囲と調和しやすい印象です。
グレーはさまざまな色と相性がよく、バランスの取れた無難な色です。どんなテイストにも持っていけるので、迷ったらこの色です。
ビビットな色は良くも悪くも目立ちます。自己主張が高い分、周りと調和するのは難しい色です。
ピンクやイエローは色の濃さに注意してください。淡い色ならやわらかな印象になりますが、濃くなっていくと目立ちすぎてくる色です。周りとの調和を考えながら、彩度を調節しましょう。
汚れやすさ、色あせ等も考えよう
壁の汚れは大気や湿気、カビ、コケなど外的要素が大きいですが、色による要素もあります
汚れが目立ちやすい色
ホワイト・ブラック
真っ白な外壁は純白でキレイいです。また、ブラックもスタイリッシュですね。しかし、原色である白・黒は汚れた色とののコントラストが大きいため、汚れが目立ってしまいます
汚れが目立たない色
グレー
外壁に付着する汚れには様々なものがあります。砂やホコリ、コケやカビなど…こうしたものの殆どがぼんやりした中間的な色になっています。
砂やホコリは薄茶色や黄土色、コケやカビは薄い緑色、こうした色は同じ中間的な色のグレーの中では目立ちづらい。
そのため、グレーの外壁は人気の色でもあります。
アイボリー・ベージュ・淡いブラウン
アイボリー・ベージュ・淡いブラウンなど、このような淡い色合いの壁色も汚れは目立ちにくいです。グレーと同様に汚れの色と同調しやすい色だからです。定番のグレー以外の色にしたい場合はこうした色を選ぶといいでしょう。
色あせが起こりやすい色
赤系の色
紫外線により色あせてしまったものを目にしたことがあると思います。日の当たるところに飾られたポスター、野外の看板など
色の中でも色あせがおこりやすいのは赤系の色です
赤系の色は紫外線などの波長を吸収しやすいため、色あせがおこりやすいです。
色選びのアイテム
色見本
外壁の色を決めるのは、洋服のように実物を見て決めるということはできません。そのため、色見本で色を決めることになります
色見本は、塗替え後のイメージをして、色を選びやすくしてくれます
塗料メーカーの色見本帳
外壁塗装をする際にほとんどの方が利用されているのが色見本帳です。メーカーごとに用意されていますが、一度にたくさんのサンプルを比較できるため、とても重宝されます。
日本塗料工業会の色見本
ほとんどの塗装業者は、日本塗料工業会が作成した色見本を使っています。色と色票番号がふられており、
塗り板
実際の塗料を塗ったサンプルです。そのため、仕上がりにイメージが一番近いものになります。メーカーで用意されている場合がほとんどですが、業者によっては独自のサンプルを用意しているところもあります
カラーシュミレーション
パソコンでお家の写真やCGイラストなどを使って、外壁の色をシュミレーションできます。実際にお家全体のビジュアルをイメージできるので、完成イメージが掴みやすいです。ただ、パソコンのモニター上での配色となるため、実際の外壁塗装とは差異が発生します。実際の塗料の色を確認してから、選ぶと良いでしょう。
ワンランク上のデザイン性の高いツートンカラー
せっかく外壁塗装をするのだから「これまでと違ったカラーリングをしたい」「外観の雰囲気を変えてみたい」「おしゃれなデザイン性の高い家にしたい」といった要望も出てくるでしょう。そのような方のために、ワンランク上のデザイン性の高いツートンカラーをおすすめします。
最近ではアクセントカラーを取り入れたり、一部を反対色で合わせたり、ツートンカラーで配色した外壁が人気となっています。ツートンカラーは2色もしくは3色をバランス良く組み合わせることが重要で、デザインセンスも問われてきます。基本的にはベースカラーを決めて、その印象から他の色を選びます。色を使いすぎると、バランスが難しくなってくるので屋根も含め3色ぐらいにまとめましょう。
ファッションでもそうですが、同系色は合わせやすく、モノトーンもシンプルにまとまります。また、配色バランスはメインカラーを6もしくは7割とし、合わせるカラーを4〜3割にするとバランスの良い調和となります。
当社では外壁の色選びについても、ご提案させていただきます。お客様のご要望をお聞きして、ご希望に沿った色をご提案いたします。外壁塗装・屋根塗装をお考えなら、実績豊富な杉建にご相談ください。
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