付帯塗装とは?外壁塗装時に一緒に塗るべき箇所と見積もりの注意点
外壁塗装の塗り替えをするため、見積もりを依頼した際に、「付帯工事」や「付帯部分」といった表記を目にすることがあります。これは屋根塗装でも同じことがいえるのですが、ここではそもそも付帯工事とはどういうものなのか。そして見積もりにはどのように記載されているのか、付帯部分の注意点なども解説します。
こちらの記事では以下の内容がわかります
・付帯工事とは何か?
・見積書にはどのように書かれているのか?
・付帯工事の注意点とは?
・付帯工事が必要とされる理由
付帯工事とは
付帯部分とは、外壁や屋根以外で一緒に塗装すべき部分のことです。外壁や屋根以外でも劣化している箇所があるので、足場を架ける塗装のタイミングで修理や塗装を行う工事を付帯工事といいます。
主な付帯工事には以下のようなものがあります。
- 軒天
- 破風板、鼻隠し
- 雨樋
- 庇
- シャッター
- 雨戸、戸袋など
①軒天とは
軒天とは屋根の裏側部分のことです。軒天といってもさまざまな素材が使用されているので、素材に合う塗装をすることが大切です。もちろん美観を重視する場合もあります。外からの雨水の侵入を防ぐ役割もありますが、内からの水漏れなどが起こることも考え、最適な処置が求められます。
②破風板、鼻隠しとは
破風板とは屋根の脇にある板のことで、鼻隠しとも呼ばれています。塗る面積は狭くても傷みやすいので塗装が必要になります。劣化が進んでいる場合には塗装の回数を増やすこともあります。
③雨樋とは
雨樋とは雨水を流すための筒状の樋のことです。ヒビや割れや歪みなどの劣化がある場合には修理の必要があります。
④庇とは
庇は窓や扉などの上に出ている部分です。庇がないと雨が直接あたり窓が汚れやすくなります。
外壁塗装の見積書にはどのように書かれている?
付帯工事についてわかったら、次は見積書にどのように記載されているのかを確認しましょう。
これは塗装業者によって記載の仕方が異なっているので分かりにくい部分でもあるのですが、見積書の中の付帯工事の確認することで、付帯部分が塗装工事に含まれているかどうかを判断することができます。
付帯工事一式と書かれていたり、その他の工事や付帯塗装工事、付属部塗装などと記載されている場合もあります。
(外壁塗装の付帯工事見積もりの例)
破風板塗装 | 〇〇㎡ |
軒天塗装 | 〇〇㎡ |
雨戸塗装 | 〇枚 |
付帯塗装工事 | |
雨樋塗装 | 〇〇㎡ |
破風塗装 | 〇〇㎡ |
軒 | 〇〇㎡ |
ベランダ下軒天 | 〇〇㎡ |
その他 | |
軒裏天井 | 〇〇㎡ |
桶塗装 | 〇〇㎡ |
付属部塗装 | 一式 |
このように記載方法が異なっていることがあるので、「付帯工事が見積もりに含まれているか」「塗らないところはどこなのか」を確認しておきましょう。
屋根塗装の見積書にはどのように書かれている?
同じように屋根塗装の見積書でも付帯工事の記載の仕方が業者によって異なっています。
(屋根塗装の付帯工事見積もりの例)
軒天 | 〇〇㎡ |
破風板 | 〇〇㎡ |
雨どい | 〇〇㎡ |
その他塗装工事 | |
木部塗装 | 〇〇㎡ |
雨戸塗装 | 〇〇㎡ |
軒裏塗装 | 〇〇㎡ |
雨樋塗装 | 〇〇㎡ |
付帯部塗装 | |
破風塗装 | 〇〇㎡ |
雨樋塗装 | 〇〇㎡ |
軒裏塗装 | 〇〇㎡ |
付帯工事 | 一式 |
付帯工事の注意点
付帯工事の注意点は先に述べた「見積書に付帯工事が含まれているか?」ということだけではありません。付帯部分を塗装をする見積もりとなっていても実際には劣化が進んでいたため、塗装をするよりも補修や交換をした方が良いケースもあり得るからです。
素材や劣化の状態に合わせた適切なメンテナンスがお住まいを長持ちさせることにつながります。
足場を架けることで、しっかりと調査を行うことができるので、外壁塗装と一緒に塗るべき箇所を色や塗料なども含めて把握しておくことが大切です。
ただし、必ずしも付帯部分の塗装をしなければいけないということではないので、見積もりの中に付帯工事が明記されていないこともあります。そうはいっても『見積もりの中に付帯工事が含まれていると思っていたら、含まれていなかった』などのトラブルが多いのが現状ですのでよく確認しておくようにしましょう。
見積書の確認内容
・見積書に付帯工事が含まれているか
→付帯工事が含まれていないときは、別料金で塗装できるか確認する。(必ずしも付帯部分を塗装をしなければいけないわけではないので、付帯工事が記載されていないことも)
・見積書に付帯工事はどのように記載されているか
→塗らない部分はどこかを確認しておきます
付帯工事が必要とされる理由
外壁塗装、屋根塗装では、付帯工事も一緒に行うことが基本になります。そのため初めから見積書の中に記載されていることが多いです。
付帯部分だけ後でメンテナンスするのはかえってコストがかかるので、足場を架ける費用が一回分で済み費用面でも外壁塗装のタイミングで付帯工事を行うことが一般的です。事前にしっかりとした知識を持ち、お住まいの劣化の状態を把握しておけば、トラブルなく進めることができるでしょう。
杉建では外壁塗装・屋根塗装の相談や見積もり、無料診断を実施しております。外壁や屋根の劣化がご心配な方や外壁塗装をご検討の方は、ぜひご相談ください。